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私は、(株)竹腰工業所の竹腰哲夫と申します

私は住宅づくりの仕事について33年になります。
自分の若いとき、特に20代〜30代、誰でもそうなのかもしれませんが、理想と現実のギャップに悩みました。それは、住宅を設計したりつくったりする時、どうしても自分の色を出したいがため、お客様の意見を聞くと言うより自分の考えを押しつけることが多く、 お客様に満足してもらえる住宅がつくることが出来たかどうか疑問でした。

そして、年を取るごとに気づいてきたことがあります。

それは、私の役目は「住宅というハードの提供」ではなく、「お客様の人生を送るためのステージを提供すること」であると考えるようになりました。夫婦の絆や家族の絆を深め、健康で心豊かな人生を送ってもらうためのお手伝いをすることが、第一であると思います。

物の生命を大切にすること

どんなものにも命があります。命とは生物だけのものではなく、無機質のものであってもです。家を例にしても色々な物質の集合体であり、それを使用、つまり住んでいる間は命があり、住まなくなったら命がなくなったと言えます。出来るだけ長く住んであげることこそ、物の命を大切にすることになります。

建設業をはじめる

私は建設業の仕事に就いて33年になります。
どうしてこの仕事をしているかと言うと、私の父が建設会社をやっていて何の迷いもなく、後を継ぐというだけで、この仕事を選んでしまいました。従って迷いがないと言えば聞こえはいいが、父の後を継いでやったという気持ちが強く出て、ちょっと仕事が上手く行かなければ人のせい、上手く行けば自分の手柄にしている。いわゆる、二代目の典型的なダメ人間でした。

しかし夢はありました。それは学生時代からの夢でした。自分で設計した家をつくって見たいと思うことでした。

特に30年以上前の日本は、まだ高度成長期といわれる最後の時期であり、オイルショックという時期を乗り越え、まだ日本が物質的な豊かさを求めていました。従って。住宅だけでなく、工場や公共施設の建設の仕事も今よりたくさんありました。

住宅をつくること

仕事がたまっていても来るという状況でしたので、出来るだけ大きな仕事を優先して受けるようになりました。その結果、住宅の仕事をするより、他の工場や公共施設の仕事をすることになりました。それで、住宅をつくる仕事はより工場などの施工をつくることが中心となりました。

建築の原点に戻る

建築は住宅に始まって住宅に終わると言われていて、住宅をつくることは建築に携わるものにとっての原点です。建築技術は、住宅をつくることによって進歩・発展してきたと言えます。

結論を言えば、この10年間この「原点」を忘れていて、大きな建物ばかりをつくらせてもらうことばかり考えてきましたが、もう一度、住宅づくりの仕事をやってみようと想い始めました。

建築技術を考える

建築の技術は、20世紀の科学の発達と共に大きく進みました。特に屋根材や外壁材・窓などの材質は工業化された製品がつくられることで変わりました。結果として、飛躍的に気窓性や断熱性能が上がりました。また、工業化製品が安く供給されることにより、建物のプレハブ化が進んできました。

建物は、大きく分けて、外部と内部に分かれます。外部とは建物を風雨から守る部分、内部とは人が住居する空間をつくっているものです。

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